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「自分の幸せに自分で責任を持とう!」
提供:「楽しい仕事を考えるホームページ」 byつかっちー

第5回 彼氏・彼女の就職活動
就職活動中の学生さんというのは当然、お年頃でもあるので、ステディな恋人をお持ちの方も多いと思います。学生時代、学生という一種特殊な季節を共有したパートナー。折角のご縁なので、その関係を大切にしたい、と思われている人も多いでしょう。実際そのままおつきあいを深めて生涯のパートナーになることもよくありますよね。でも、卒業前後にうまくいかなくなることもまた、多いです。就職という場面で意外な面を知ることになるのが多いということです。

わたしの知り合いのミドリさんも大学の2年からおつきあいしているユウキくんという恋人がいました。ミドリさんはどちらかというと変わり者で友人も少ないタイプ。ユウキくんは楽観的で友人も多く、コミュニケーション力がすぐれている人です。いつもミドリさんは人気者の彼をまぶしく思っており、自分とつきあってくれるのを大変誇らしく思っていたのでした。

さて、就職活動の時期になりました。ミドリさんはわりと自立心旺盛です。就職活動も総合職にしぼり個性を生かした自己アピールを工夫しました。ユウキくんはまだしたい仕事がしぼれず、とにかくまずは大手のどこかにいきたい、という希望だけがありました。ミドリさんは自分も迷う点があるので、いろいろとユウキくんに相談したいのですが、むしろ、ユウキくんの就職に対する単純な「大手志向」の姿勢や考えの甘さが気になってきました。それとなく仕事観を深めるようなアドバイスをしてみるのですが「友達もそんなものだから」と聞く耳をもってくれません。しかもミドリさんの就職に関しては遠まわしに「オレだったら嫁さんが働いてもいいけど、1000円でもオレの給料より安く働いてほしいな」といわれてしまいました。

ミドリさんは愕然とします。まず「働いてもいい」というのは女性が働くには夫の許しが必要だ、という前提である意見を表しますし、「1000円でも安く」にいたっては女性蔑視そのものに他ならないからです。まったくイコールパートナーとして見てもらっていないことがわかったのです。

それでもミドリさんはまだユウキくんが好きでしたので、そのままつきあっていました。でもだんだんユウキくんにたいして言葉を選び、彼が彼の思考で理解できるよう言葉を選んで噛み砕いて話すようになります。 そのうちユウキくんは大手企業に決まり、ミドリさんも希望の企業に就職しました。比較的近くのエリアに就職できたので、卒業後もつきあっていました。

ユウキくんは配属先が不満で週末ミドリさんに会うたびに愚痴をこぼすようになりました。いつも作業服をきていなければならない職場なのですが、ユウキくんは「毎日スーツを着る生活がしたい」のです。ミドリさんはそうではなくて、自分を生かせる、自分のしたい仕事をきちんと考えて希望部署を選び会社に働きかけては、とアドバイスしてみるのですが、いつもそこでユウキくんはだまりこんでしまいます。そしてまだ愚痴がはじまるのです。一方ミドリさんも大変忙しい部署にいて、ストレスがたまり自分も甘えたい気持ちがあるのです。しかしユウキくんが先に甘えてしまうので、ミドリさんが甘えるスキがありません。「ミドリ以外に楽しみがない」とまで頼られてしまっていつもなだめ役、励まし役になってしまうのでした。

そして卒業後、1年。つかれきったミドリさんはユウキくんと別れました。ユウキくんの代わりに解決策を調べ、人に相談し、自分で考えて、ユウキくんに力を与えようとしつづけたのが、空ぶりしつづけたのです。結局、ユウキくんの問題はユウキくん自身が考えて解決しなければいけないもので、ミドリさんには実はどうしようもないことだったのでした。でも、問題を放置し愚痴を垂れ流しつづけるユウキくんのだらしなさを止めるためにミドリさんは必死だったのです。ある意味ユウキくんはかわいい人でした。でもパートナーではなかったんですね。それがわかって、ミドリさんはそのころ知り合った職場の別の人に心がゆれていきました。両方ともにいいかげんにしないために、ユウキくんと別れる決心をしたのです。

そのあと、ユウキくんがどうなったかはわかりません。ミドリさんは別の人と幸せになっています。「お互い、それぞれが自分の幸せに自分で責任を持つ」という考えのカップルなので、うまくいっているそうです。

ときどき、就職活動の相談の掲示板などで彼氏に代わって相談を書いている彼女、というのを見かけます。ミドリさんのように知らず知らずのうちに「お母さん代わり」になって結局苦しんでいる女性なのではないかな、とつい心配になってしまいます。あなたは「彼氏の分まで」悩んでいませんか?もしくは「彼女の分まで」?

(注:もちろん、ミドリさん、ユウキくんは仮名です。)


第1回 突撃会社訪問はやめたほうがいいと思う(その1)
第2回 突撃会社訪問はやめたほうがいいと思う(その2)
第3回 親からの電話は基本的にオカシイ!
第4回 電話やメールで訊ねることって何?
第6回 面接評価の具体例
第7回 完璧主義と無自覚・無神経な依存心



つかっちー プロフィール
出版社に6年勤め、就職情報誌編集・大学就職部への営業・人事採用を経験。
”ダメ社員”として周囲に迷惑をかけ続け、自身も痛い思いをいっぱいした上で、なんとか円満に退職。そんな会社時代の経験などをHPで発表していたところ、「GET!」さんに目をつけられた。  *31歳*大阪府在住のフリーライター*女性*

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E-mail: tsuka.m@nifty.com

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