GET!企業情報Get!トップへ
「自分の幸せに自分で責任を持とう!」
提供:「楽しい仕事を考えるホームページ」 byつかっちー

第3回 親からの電話は基本的にオカシイ!

人事採用をやっているときは、いろいろな電話を受けました。その中で、印象に残っているもののお話をしようと思います。

電話で驚いたことはいろいろあったんですけど、やっぱり第1位は親からの電話ではないか、と。意味がないだけでなく、はっきりいってその学生自体への印象も悪くするものが多いです。
ま、たいていは採用の応募者である子どもの了承をとらずに(子どもの知らないうちに)母親がかけてきますが……。名乗った場合は「電話したことを子どもにいわないで」ということも(知らんがな……と正直思います……)?!

たとえば、セミナーや選考当日に急病や事故などの緊急事態で本人がどうしても欠席連絡をできない、とかっていうのならもちろん仕方ないです。でもそれ以外は基本的には常識の外れたことですね。 わたしが受けたことがあるのは「息子の就職活動が進まないのを心配する母A」からの電話。

わたし「はい、○○社、人事部でございます」

母A「……あのー、そちらの会社に入るのは、どうしたら、いいんですかね?」

わたし「……あの、お客さまが当社へご入社をご希望でしょうか?」

母A「いえ、あの、息子なんですけど……」

わたし「恐縮ですが、お名前頂戴できますでしょうか?」

母A「いや、名前はちょっと……。あの、おたくの会社、本作ったりするんでしょ?」

わたし「はい、そうですが……」

母A「うちのがね、本よく読むし、作文も小学生のときなんとかいうコンクールに入ったことがあるんですよ。だから、丁度いいかなと思って……」

わたし「えーっと、まずですね……ご子息様は学生さんでらっしゃるでしょうか?」

母A「はい」

わたし「大学でしょうか、他の学校でしょうか?何年生でらっしゃいますか?」

母A「大学のね、法学部いってます、4年生なんだけど、まーだ、就職がきまらなくって……」

わたし「さようでございますか……。で、ご子息様は当社をご希望でいらっしゃると?」

母A「いや、まだ話してないからわからないんだけど、夏休みに帰ってきたら、話してみようと思って」

わたし「……あの、お母様は当社のことをどのようにご存知になりましたでしょうか?」

母A「近所の人の親戚が勤めてるってきいて、なんか、いい会社だってきいたから」

わたし「……はあ…ありがとうございます。そうしましたらですね、ご子息様がもし、当社をご希望、とのことでしたら、資料請求ハガキをですね、頂戴できますでしょうか?そうしましたら、採用方法などの資料をお送りできますので」

母A「履歴書とか書くんですよね」

わたし「あの、応募用紙は当社でご用意したものを資料といっしょにお送りしますので、そちらを記入いただければ、履歴書は不要でございます。いずれにしてもまずはご子息がご希望されてから、のことと存じますので……」

母A「はい、はい(ガチャン)」

わたし「……」

多分この『ご子息』は母がこのような電話をしていたと知った時点で「当社」を志望すること自体いやになるんじゃないか、と思いますが(笑)、とにかく、親がかけてきても何の意味もないということです。お母さんのご心配自体は微笑ましいことですけど、ここまで先回りするのは子どもに自立するなといっているようなものですよね……。

ま、この親子関係についてはどうでもいいとして、とにかく、心配性・過干渉の親を持つ学生諸君は親をなるべく安心させてあげて、なおかつ勝手に会社に電話したりしないようにお願いしておいてくださいね。特に、面接の結果を早く知りたいと親が電話をよこした場合などは、「親が電話をしてきた(=親離れ、子離れしていない)」という理由で精神的自立を疑います。

わたしは必ず、人事幹部にそのことを報告していました。おおげさにいうと、選考に迷っているときなんかはそれを不合格理由にされかねませんよ(実際にはそれを理由に不合格にした事例は知りません。わたしの見た事例ではそういう人は親が電話してくる前にすでに不合格が決まっていました)。だって子どもを採用したいのではなくて、「人材」を採用したいのですから。


第1回 突撃会社訪問はやめたほうがいいと思う(その1)
第2回 突撃会社訪問はやめたほうがいいと思う(その2)
第4回 電話やメールで訊ねることって何?
第5回 彼氏・彼女の就職活動
第6回 面接評価の具体例
第7回 完璧主義と無自覚・無神経な依存心



つかっちー プロフィール
出版社に6年勤め、就職情報誌編集・大学就職部への営業・人事採用を経験。
”ダメ社員”として周囲に迷惑をかけ続け、自身も痛い思いをいっぱいした上で、なんとか円満に退職。そんな会社時代の経験などをHPで発表していたところ、「GET!」さんに目をつけられた。  *31歳*大阪府在住のフリーライター*女性*

URL:「楽しい仕事を考えるホームページ」
E-mail: tsuka.m@nifty.com

(C)つかっちー 無断転載はご遠慮ください。
Copyright (C) 1996-2000 GET! All Rights Reserved.