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第6回 面接評価の具体例
大汗をかきながら、面接に挑んでいると、面接者はいいとも悪いともつかない顔で、ふんふんとうなづきながら、何かメモをとっています。「何書いてるんだろ」とイヤーな感じを受けつつ、なんとか認めてもらおうとさらにがんばって発言しちゃったりします。就職活動ってきっとみんなそうなんでしょうね。

さて、では、面接者はあのとき一体、何を書いているんでしょうか?知りたいですよね。では、教えちゃいましょう。といっても、さすがに本物の資料は退職するときに置いてきましたので(笑)、だいたいこんなことを書いていたと思う、ということを私の記憶から例としてお話しましょう(事例は記憶を元に再構成したフィクションです)。

さて、面接はわたしの在職当時、書類選考・採用用総合適性検査(SPIではないもの)合格者を1次面接(管理職1+人事1)、2次面接(役員2)、3次面接(社長)の3段階で行っていました。わたしが面接者として入ったのは当然1次です。あとの面接もアテンド(つきそい)として同席していましたけど。面接はどの段階でもだいたい1人につき15分で行っていました。


さて、面接にあたり、面接者の手元にあるのは以下のようなものです。

・選考結果を記入するコメントシート
・応募者の応募用紙(エントリーシートの類)
・適性検査の結果


コメントシートは応募者1名につき1枚で運用していました。そこには、 ・書類選考
・1次面接
・2次面接
・3次面接
・合否

という欄があってそれぞれにコメントを書く欄と評価(A,A-,B+,B,B-,C)を記入する欄がありました。Bがだいたい合格ラインすれすれ、といったところ、ボーダーラインです。

わたしが選考に加わった1次面接の段階ではすでに書類選考の結果が書かれています(書類選考は人事部内で手分けして必ず2名の人が目を通していました。なので、2名のコメントと評価が書いてあります)。例えば、こんな感じです。

「○○の分野に関心を持ち、ゼミでの研究やボランティアでもその分野の知識を深めている。実際にしたい仕事を見据えて努力している点が評価できる。文章も明快で文句なし。どの部門に入れても活躍するだろうが、本人にしたい仕事をさせないと他社にとられてしまうかも。A」

「(当社に)入りたい一心なのか、書いていることがバラバラで結局なにをやりたいのか不明。全体的なポテンシャルの高さは感じられるので、1次には呼んでみては。B-」

「文章を書く欄も半分近くしか埋めておらず、内容も浅薄。字も乱雑。論外。C」

さて、ではいよいよ1次面接です。書類選考を余裕で通った人もギリギリで呼ばれた人も同じ面接を受けることになります。面接官が2人いれば意見が割れることも。例えばこんな感じです。

●Vさんについての評価;→次の選考へ上げる。
面接官1「当社に入りたいという気持ちが先行し、実際に入ってから何がしたいとか、できるとかを落ちついて考えることができていない。仕事能力的には普通と思われるが、ボーダーラインでは。B-」

面接官2「卓抜した英語力は評価できるし、明るさ、前向きさがある。子どもっぽいところもあるが、配属次第でのびるかも。○○役員に見ていただいては。B」

●Wさんについての評価;→不合格
面接官1「親の話をしすぎる。親といっしょに住める配属地にこだわりすぎ。希望でない配属をしたら辞退するタイプと思う。全体に悪くないのだが、親離れできていないのはネック。B-」

面接官2「優等生タイプ。感じはいい人。ただ、自分以外の価値観に対する想像力がない。スノッブ。能力的には惜しいが配属を考えると不合格。C」

●Xさんについての評価;→次の選考へ上げる。
面接官1「いばりんぼ。ある意味鼻につくが、1人くらいこういうのがいてもいいのでは。ユーモアのセンスもあり、にくめない。正義感強い。営業向き。A-」

面接官2「リーダーシップをちょっと勘違いしているフシがあるが、○○部あたりでたたかれればのびそう。好かれるタイプ。B+」

●Yさんについての評価;→不合格
面接官1「多分、とてもいい人。緻密に考えるのは苦手そう。といって行動力や積極性にも見るべき点なし。B-」

面接官2「やさしくて好かれるタイプ。しかし要領よく仕事をさばけるタイプではない。専門の研究はすばらしいが、当社では役に立たない。C」

キツイ表現もありますが、まあ内部資料であるということと、はっきり書かないと次の面接者にあいまいな意味が伝わってもいけないので、こんな感じだったと思います。こうやってみていただくと、次の選考に上がった人も必ずしもパーフェクトではなく、また、不合格の人にもいいところがあるというのがおわかりいただけるかと思います。あらためていうまでもないのでしょうが、選考では「ウチの会社に必要な人かどうか」を見ているのであって「人として全体を評価」しているわけではないのです。だから最後のYさんの場合などは、専門が一番強みにもかかわらず専門を生かせない会社にきたのが不合格の要因であって、生かせるところを探せばよいわけです。また、Wさんも親元から通える保守的な社風の会社であれば合うところがあるかもしれないわけです。

で、結局会社というものはいろいろなタイプを採用したいとも思っているわけです。会社の求める人材像、などというものが往々にして抽象的な表現になってしまうのはそのせいです。だからあらゆる情報から会社を研究し、自分に合う会社かどうかを「嗅ぎ分けて」受けるのが結局は早道だと思います。また、相手(面接者)がどう見るかはわからないことですので、「どう見られるか(評価されるか)」を気にするよりは、目の前の相手が何を知りたがっているかをきちんとききわけて(質問をきちんときいて理解して)、誠実に返答するのが後悔のない面接の受け方だと思います。


第1回 突撃会社訪問はやめたほうがいいと思う(その1)
第2回 突撃会社訪問はやめたほうがいいと思う(その2)
第3回 親からの電話は基本的にオカシイ!
第4回 電話やメールで訊ねることって何?
第5回 彼氏・彼女の就職活動
第7回 完璧主義と無自覚・無神経な依存心



つかっちー プロフィール
出版社に6年勤め、就職情報誌編集・大学就職部への営業・人事採用を経験。
”ダメ社員”として周囲に迷惑をかけ続け、自身も痛い思いをいっぱいした上で、なんとか円満に退職。そんな会社時代の経験などをHPで発表していたところ、「GET!」さんに目をつけられた。  *31歳*大阪府在住のフリーライター*女性*

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